病院では異常なしと言われたけれど続く不調…東洋医学的視点で見つける原因と対策

「病院で検査しても異常なしと言われたのに、肩こりや頭痛、冷え、疲労感が続く…」そんなお悩みをお持ちの方は意外と多いものです。レントゲンや血液検査など西洋医学的な検査でははっきりした原因が見つからず、どう対処すればよいか分からずに不安を抱えている方も少なくありません。ここでは、東洋医学の視点から「見えない不調」の原因を探り、鍼灸やマッサージ、生活養生を組み合わせた対策をご紹介します。

東洋医学的視点

東洋医学では、体の不調を「気・血・水(き・けつ・すい)」や陰陽のバランスの乱れとしてとらえます。西洋医学が病理や器質的変化を重視するのに対し、東洋医学は「目に見えないエネルギーの流れ」を整えることを重視します。

気の概念と滞り

東洋医学における「気(き)」は、生命エネルギーの源であり、呼吸や飲食を通じて取り込まれ、全身を巡ると考えられています。気の流れが滞ると、筋肉のこわばりや痛み、頭痛、めまいといった症状が現れやすくなります。

たとえばストレスで胸が詰まるような感覚や、長時間のデスクワークで肩や首の緊張が強まるのは、気の巡りが悪くなっているサインです。気の滞りはマッサージや筋膜リリースで物理的にほぐし、鍼によってツボを刺激することで改善が期待できます。

血の巡りと停滞

「血(けつ)」は血液だけでなく、体を潤し栄養を届ける働きを含みます。血の巡りが悪いと、冷え性やむくみ、だるさが起こりやすくなります。特に手足の冷えや腰痛、不眠などは血行不良が深く関係しています。

当院ではあん摩マッサージ指圧師による丁寧な全身マッサージに加え、筋膜リリースで深層の筋肉や結合組織にアプローチし、血流を促進します。血行が整うことで、疲労物質の排出がスムーズになり、軽やかな体感を得やすくなります。

陰陽のバランス

東洋医学のもう一つの柱が「陰陽(いんよう)」の調和です。陰は冷えや静的な要素、陽は温めや動的な要素を指し、どちらかが過剰になると体調不良を招きます。

たとえば冷え症で陽の力が不足している場合、内側から温めるお灸や温熱療法が効果的です。逆に手足がほてりやすい方には、体内の過剰な熱を発散する鍼治療を組み合わせることでバランスを取り戻します。

異常なしの理由

黒板の前に立つ女性が、左にはイラストで描かれた異なる体型の女性と対比している画像。

西洋医学の検査では数値的に問題がなくても、東洋医学的には気血の不足や滞り、陰陽の不調和が根本原因となっているケースがあります。具体的にどのような要因が考えられるか見ていきましょう。

慢性的な気血の不足

慢性的な疲労感やだるさ、集中力の低下は、気血が十分に補われていないことが多いです。過労や睡眠不足、偏った食事が続くと、気血を生み出す力が低下し、全身のエネルギー不足を招きます。

当院の鍼灸マッサージでは、鍼によるツボ刺激で気血の生成と巡りを促し、マッサージで筋肉や関節のこわばりを緩めることで、エネルギーを底上げします。

気の停滞によるコリ・痛み

ストレスや同じ姿勢が続くことによる気の停滞は、肩こりや腰痛、頭痛などの一般的な症状を引き起こします。特にデスクワークやスマホ操作など、首肩周りを動かさない時間が長い方に多く見られます。

気の流れを良くするには、鍼灸でのツボ刺激に加え、筋膜リリースカッターなどを活用し、深部の筋膜をほぐすことが効果的です。初めての方でも心地よい刺激でスッキリ感を実感していただけます。

体の冷えと陰陽の偏り

冷え症は単なる血行不良ではなく、陰陽バランスの乱れと深く関わります。陽の力が弱まると体内の温かさを維持できず、末端の冷えや内臓機能の低下を招きます。

お灸や温灸器具を用いた温熱治療で陽気を補い、体の内側からじんわりと温めることで冷えを解消します。女性の不妊や生理痛など婦人科系のお悩みにも有効です。

対策と工夫

女性が鏡の前でスキンケアをしているシーン。彼女はタオルを頭に巻き、微笑みながら顔に手を当てています。背景には部屋のインテリアが見えます。

気血や陰陽の乱れを整えるには、鍼灸やマッサージによる施術と同時に、日常生活での養生も欠かせません。当院での施術例を交えつつ、自宅でできる工夫をご紹介します。

鍼灸治療で根本から整える

鍼灸は症状のある部位だけでなく、関連する経絡(けいらく)やツボを組み合わせてアプローチします。肩こり一つをとっても、首や背中だけでなく、お腹や足のツボを刺激することで全身の気血循環を高めます。

美顔鍼やたるみ改善の美容鍼灸も取り扱っており、リフトアップやむくみ解消など、健康と美容の両面をサポートします。

マッサージ&筋膜リリースで深部ケア

あん摩マッサージ指圧師による手技は、表面の筋肉だけでなく深層のコリにも働きかけます。さらに筋膜リリースカッターを組み合わせることで、筋膜の癒着をはがし、可動域を広げる効果が期待できます。

施術後は血行が良くなり、疲労物質が流れやすくなるため、翌日のだるさや重さが軽減します。ご夫婦や友人同士で同時に受けられるペア施術も可能です。

生活養生と食養生のポイント

東洋医学では、季節や体質に合わせた食材を取り入れることが養生の基本です。根菜類や生姜を日常の食事にプラスして体を温めるほか、緑黄色野菜や豆類で気血を補う栄養バランスを心がけましょう。

また、質の良い睡眠を確保するために、就寝前のスマホ・パソコンを控え、ぬるめのお風呂で体をリラックスさせる習慣をおすすめします。

まとめ

病院の検査で異常なしと言われても続く不調は、東洋医学的に気血の不足や滞り、陰陽のバランスの乱れが原因となっていることが多くあります。鍼灸治療やマッサージ、筋膜リリースで根本から体調を整え、食養生や生活リズムの見直しで日々の養生を実践しましょう。当院では国家資格を持つ鍼灸師とマッサージ師が、一人ひとりの症状に合わせた施術プランを提案しております。まずはお気軽にご相談ください。

皆さまが健やかで快適な毎日を送れるよう、心を込めてサポートいたします。

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