「芒種」は二十四節気の一つで、麦や稲など穂をもつ穀物の種をまく時期と言われています。同時に梅雨入りの頃でもあり、日本各地で雨や湿気が高まる時季です。湿度の上昇は体内の水分代謝や気血の巡りに影響を及ぼし、だるさやむくみ、頭痛などさまざまな不調を招きやすくなります。この記事では、梅雨時に起こりやすい体の不調を解説し、食べ物や日常の工夫で湿気によるダメージを和らげる方法をご紹介します。さらに当院で行っている鍼灸マッサージのケアについても触れ、梅雨を快適に乗り切るヒントをお届けします。
梅雨の不調
梅雨の高い湿度や気圧の変化は、体内の水分バランスや自律神経の働きを乱しやすくなります。具体的には以下のような不調が現れやすくなります。
むくみとだるさ
湿気が多いと体内の水分が排出されにくくなり、手足や顔のむくみが起こりやすくなります。水がたまることで血流も滞り、全身が重だるく感じることがあります。
頭痛や集中力低下
気圧の変化により頭部の血管が拡張・収縮しやすくなり、鈍い頭痛や重い感じを覚える人が少なくありません。また集中力が続かず、仕事や勉強に支障をきたす場合もあります。
胃腸の不調
湿気は「湿邪」とも呼ばれ、消化機能を低下させる要因になります。胃もたれ、食欲不振、下痢や便秘などのトラブルが起こりやすくなります。
湿気対策の食材
中医学では湿気を取り除き、脾胃（消化吸収を司る臓器）を健やかに保つことが大切とされています。ここでは、梅雨時に積極的に取り入れたい食材や調理の工夫をご紹介します。
水分代謝を促す食材
きゅうり、冬瓜、とうもろこし、緑豆などは体内の余分な水分を排出しやすくする働きがあります。サラダやスープ、煮物に取り入れて、むくみ対策に役立てましょう。
脾胃を整える食材
生姜、山芋、かぼちゃ、人参などは消化機能を高め、胃腸の調子を整えます。生姜はおろし薬味や野菜炒めに、山芋は短冊に切って和え物にすると手軽に取り入れられます。
香味野菜やハーブ
青じそ、ミント、バジル、三つ葉など香りの良い野菜やハーブは食欲を刺激し、消化を助けるほか、爽快感をもたらして気分転換にもおすすめです。和え物や薬味として活用しましょう。
日常生活の工夫
食事以外にも、日常の過ごし方を工夫することで梅雨時の不調を軽減できます。
適度な運動で血流改善
ウォーキングや軽いストレッチは血行を促進し、体内の水分代謝を高めます。室内でもラジオ体操やヨガを取り入れ、長時間の座りっぱなしを避けましょう。
入浴と温熱ケア
シャワーだけで済ませず、ぬるめのお湯にゆったりとつかることで副交感神経が優位になり、血流も整います。生姜湯や入浴剤を使うとさらに温熱効果が期待できます。
住環境の湿気対策
こまめな換気を心がけ、窓を開けて空気の通り道をつくりましょう。除湿機やエアコンのドライ機能を適切に使い、湿度を５０％程度に保つと快適です。湿気がこもりやすい浴室や押入れには湿気取りグッズを置くと良いでしょう。
鍼灸マッサージの効果
当院では、湿気によるむくみやだるさ、頭痛、胃腸の不調などを根本から整える施術をご提供しています。
鍼灸治療
特定のツボを刺激することで気血の巡りを整え、むくみや体の重だるさを緩和します。自律神経のバランスを調え、頭痛や胃腸の不調にも働きかけます。
筋膜リリースとマッサージ
筋膜の癒着をほぐし、全身の血流とリンパの流れをスムーズにします。筋肉のコリを解消し、むくみ改善や疲労回復に効果的です。
美顔鍼でフェイスラインもすっきり
顔のむくみや重だるさにも美顔鍼は有効です。血行促進と筋肉の緊張緩和により、フェイスラインを引き締め、透明感のある肌へと導きます。
まとめ
梅雨時の高い湿度は、むくみやだるさ、頭痛、胃腸の不調などを招きやすくします。食事では水分代謝を促す野菜や脾胃を整える食材を取り入れ、日常生活では適度な運動や温熱ケア、住環境の湿気対策を心がけましょう。さらに鍼灸マッサージを併用すれば、自律神経や気血の巡りを整え、湿気による不調を根本からケアできます。梅雨こそ体の声に耳を傾け、食事と生活習慣、プロの手によるケアで健やかに過ごしましょう。当院では健康コースや美容コースで皆様のお悩みに合わせた施術をご用意しております。お気軽にお問い合わせください。
